奈良県の天理市は、周囲を小高い山に囲まれた奈良盆地。古代、その東に連なる美しい青垣の山裾を縫うように、三輪山の麓から石上布留を通り、奈良へと通じる道がありました。「日本書紀」にその名が残る、それが「山の辺の道」です。山の辺の道沿いには、今も「記紀・万葉集」ゆかりの地名や伝説が残り、数多くの史跡に出遭え、訪れる人を「古代ロマンの世界」へと誘います。
奈良盆地と東の山裾との間を縫うように続く山の辺の道は、古代の人々によって開かれた日本の最古の道。周囲には大小の古墳が連なり、奈良でも有数の巨大古墳群を形成しています。黒塚古墳を出発し、奈良盆地の東にそびえる高峰「龍王山」登山道を途中まで歩き、折り返してしばらく行くと、視界が開け小高い山に囲まれた奈良盆地の眺めは最高です。